PROJECT STORY.01
土山 尚悟SHOGO TSUCHIYAMA
営業部
大阪営業所 課長 /
四国営業所 所長
大沼 功ISAO OHNUMA
営業部
関東営業所 所長
信頼から生まれた相談。
期待に応えるための迅速な社内共有。
全国に工場展開されている取引先の購買部より、大阪本社で勤務している土山に1本の電話が入った。トーコンではほぼ納品実績のない東京工場にて他社から購入しているフィルムの機械適正がうまくいっていないとのことだった。全国の他の工場で実績を積んだことにより、土山に相談すれば打開策を見いだせるはずとの信頼から生まれた相談だった。
東京工場は、内容物の充填・包装・梱包までが一体化したラインとなっているため、フィルムに求められる要素は多岐に渡った。 先方からは、「コンベアのコーナーを曲がりすぎないように表面にはグリップ性が欲しい」「シール時シワが寄らないようにフィルムにコシや強度が欲しい」「ただ、内容物を傷つけないようにフィルムは厚くしたくはない」「コンベアを通過する際、擦れで着色剤がコンベアについてしまう」「シール部は疑似接着をして、開口性をよくしたい」など、要望が次々に投げかけられた。要望に応えるべく、土山は関東エリアの工場を担当している大沼に相談した。
トーコンの連携と課題解決力が光る。
大沼はすぐに東京工場に向かった。大沼は徹底的に工場担当者とヒアリングを続けた。時には実際に現場に入り、ライン確認をすることでその理解を深めていった。購買部から土山に相談があってから、現地でヒアリングを行うまでの連携は先方も驚くほどスムーズだった。全国に拠点を持ち、社内の連携から情報を共有し、細かいヒアリングができることがトーコンの武器である。
大沼はヒアリング内容を社内でも共有し、課題の解決に向けて宿題を1つ1つ潰していった。その中で、先方の要望に応えるためには、現在、単層ポリエチレンのものを多層ポリエチレンへ切り替えることで解決するのではないか。という答えに辿り着いた。
ぶつかったコストの壁、
環境配慮と減プラという
キーワードで切り開く。
ポリエチレンの多層フィルムは当時、他の得意先でも導入事例が無く、知見や実績も全く無かった。トーコンでも販売したことがない商品だったため、大沼は多層フィルムの製造ができるパートナー企業へと通い、勉強の日々が始まった。単層フィルムでは解決できなかった先方の要望も、多層フィルムにすることで1つ1つ課題をクリアしていくことができた。 ただ、層が多層となる分、コストは跳ね上がった。現場は課題解決を喜んだが、購買部はなかなか頷いてくれなかった。土山は購買部との交渉に苦戦していた。問題解決のきっかけは、パートナー企業と話をする中で聞いた「減プラ」という発想だった。現在の厚みの強度を保ちつつ、多層にすることでフィルムを薄くすることができる。土山は、多層フィルムにすることでの環境問題に対する付加価値も説明した。それは、厚みを薄くすることでのコストダウンのみならず、得意先の環境配慮や減プラへの取り組みに対する意識の高さも後押しした。
商品は採用された。土山と大沼は手放しで喜んだ。パートナー企業の技術、熱意に助けられ、社内での連携をスムーズに図ることで、購買部の課題、現場での課題をそれぞれ解決し、誰にとっても有益な答えを出した瞬間だった。 あれから10年、今でも2人は食品メーカーのブレーンとして活躍を続けている。
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